先日、ブラインドサッカーの日本代表でイングランド遠征に行った時に感じたコトをお話します。
ブラインドサッカーの選手たちは少し視覚がある弱視ではなく、全盲(全く見えない状態)なので、言葉を使ってコミュニケーションを取り合います。
顔色を伺ったり、アイコンタクト、会釈などでのコミュニケーションはありません。
外国に行くと、知り合いではなくても「Good morning!」や「Hello!」などと出会った時の挨拶や、「Thank You!」「Sorry!」「Welcome!」などと些細なコトでもコミュニケーションを取り合います。
日本人である僕たちが英語を喋れずに会話ができなくても、小さなコミュニケーションを取り合おうとし合います。
スクール会場のピッチ内外でも、それ以外の所でも、日本人同士でお互い日本語も喋れるし通じるはずなのに、コミュニケーションを取らずに物事を済まそうとする場面が多々見られます。
ですので、コーチが介入せずに自分たちで話し合って解決する場面を創り出したりもします。
例えば、試合をしていて簡単にシュートを決められてしまったシーンで、
「今、シュート決めた選手がフリーじゃったの気付いた?」
とGKに尋ねてみると、
「はい、気付いていました。」
と答えたりします。
まず、観る→気付くの部分まではOKです!
「観て気付いたのはOK!そしたら、それを味方のディフェンスに伝えた?」
「いいえ、伝えてませんでした。。」
「何で気付いたのに伝えんかったん??」
「・・・・・。」
気付いたり、感じたコトを限られた時間の中で伝えられるようにチカラをつけていかなければいけません。
サッカーはめまぐるしく状況が変化していく中で、観て→判断し→選択し→実行します。
個人スポーツではなく、仲間と協力してプレイするので、観て→気付き→伝えるという流れも入ってきます。
サッカーのゲームでそれを実行していくために、練習の中でもコミュニケーションを取ったり、練習外のボールがない部分で出来るようにならないとボールがある中でその一連の流れは出来ません。。
例えば、道具の片付けなどです。
「○○!一緒にゴール運ぼうぜ!」
「○○!マーカー片付けて!」
「OK!オレはビブス集めて枚数を数える!」
など、こんな些細なコトから、観て→気付き→伝えて→行動するという流れが行われています。
ですから、我々大人は察しの悪い大人を演じるのです。
長くなってきましたので、この「察しの悪い大人」についてはまた今度お話します。
まず、「観る」。
それから、「気付く」。
そして、「伝える」。
責任を持って「行動」に移せるように…自立に向けてアプローチしていきます。
博多校スクールマスター・藤井潤(じゅんコーチ)
tel:070-5347-9064
Mail: hakataschool@avispa.co.jp
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